音読メーターが生む
学びの熱
~授業内外での活用法と生徒の変化~

佐賀龍谷学園龍谷中学校高等学校
中村純一先生

Points!

  • ・ランキングを励みに音読練習が習慣化、生徒のモチベーション向上に貢献
  • ・家庭でも音読メーターを活用し、1日に50回以上練習するなど自主的な学習が定着
  • ・生徒はパフォーマンステストに向け、自作の英文を登録し、自発的に学習。発音や内容を繰り返し練習
  • 音読メーターをどのようにご活用されていますか?

    教科書の単元を扱う際に、単元の各パートごとに、課題として配信します。授業中にその課題に取り組み、クリアできなかった子は、自宅でも頑張ろうねと伝えています。達成基準は50~60%で最低1回としていますが、生徒たちは合格した後も正答率を向上させるべく、何度もトライしています。

    生徒たちはランキングを意識しているようです。自分がランキングに入ると喜んで「よっしゃー!」という声が聞こえてきます。ランキングが彼らの動機付けになっているというのはありますね。

    さらに授業中だけでなく、家に帰ってからもその続きをやる生徒も多く、授業中に5回も6回も合格していても、家でさらに50回とか60回も読んでいる生徒もいます。

    あとは、「音読メーター大好き」という子もいて、「毎日英文」に競うように取り組んでいおり、教師である自分が毎日音読に挑戦してもその生徒にはかなわないこともしばしばあります。翌日にはその生徒と「○○さん、昨日の毎日英文のWPM 300は、どうやって出したの?」みたいな会話をしながら生徒と一緒に盛り上がっています。

    授業中の音読は、どのような流れで行っていますか?

    全体練習として一緒に本文に目を通し、読めない単語はないかどうか質問タイムを設けたり、読む上での注意点を確認する練習としてリピート練習をしたりします。その後、「音読メーターを開いて、今日の課題で、60%以上を超えてください!始めよう!」と英語で指示をします。同時に、僕と外国人のALTの先生も一緒に参加するんです。僕らが90%以上を出して「勝てるかな」みたいなことを言うと、生徒も刺激されてとても盛り上がるんですね。読む時間は基本的には5〜7分ほどですが、盛り上がり具合に応じて時間を調整しています。

    パフォーマンステストにも、音読メーターを組み込んでいるとのことですが、具体的に教えていただけますか?

    英語科には、パフォーマンステストというものがあり、テーマに応じて1対1のインタビュー形式だったり、みんなの前で話すプレゼン形式だったりします。食べ物に関する単元では、「自分の好きな食べ物を外国の人に紹介する」という設定の時、例えば、ラーメンであれば、ただ「Ramen is good.」と伝えるだけではなく、味の濃厚だとか、塩気だとか、教科書で学ばないような味に関する語彙に出会うことになります。そうした内容は人それぞれ異なるわけで、それぞれに練習が必要です。そんな時にも音読メーターが力を発揮してくれます、というかしてくれていました。生徒自身がアプリの機能を学んでいて、発音を練習したり、内容を覚えたりするために、作成した原稿を音読メーターに自分で登録し、繰り返し音読をすることができると知っていて、実践していたのです。このように、自主的に活用する生徒の様子を見て、周りの生徒も使い方を参考にしているようです。これは、我々が当初想定していなかった使い方ですが、生徒の方から「こういう使い方もあるよ」と教えてくれたんです。

    生徒が自主的にICTを活用していますね。素晴らしいと思います。プレゼンの準備は、具体的にどのようなプロセスで行っていますか?

    発表に向けては、内容の構成が中心ですが、生徒には書いたのをただ読むだけではなく、間違ってもいいから、自信をもって伝えるように指導します。日頃からリテリングに取り組んでいることもあり、英文の丸暗記ではなく、英語表現が違っても自分が言いたいことを伝えられるようにしようと伝えています。その過程で、生徒は音読メーターを使いながら、発音や内容の再確認を自分で行います。本番では練習と異なる英文を言う生徒もいますが、音読メーターでの練習によって、英語を話せるという自信がついてきているのではないかと思います。

    中村先生、音読メーターを様々な場面でご活用いいただきありがとうございます。大変参考になります。

    音読メーターを使った校内音読大会をすることもあります。中学1年から3年までの全生徒が同じ課題に取り組み、短期間で競い合うのです。下級生が上級生に勝ちたいという意欲はすさまじく、昨年は中学2年生が上位10人中6人を占める結果になりました。あと、僕らの課題といいますか、将来的にこうしたいなと思っていることとしては、黙読と音読の速度の設定ですね。共通テストの英語の問題量を意識して、黙読のWPMを中学校1年生が100、2年生で110、中3で120に設定して、高3までには150を目指そうというのがプランとしてあるんです。その一方で、音読については、どのくらいのスピードで読ませるべきかを悩んでいて、その点が手探りという感じですね。やっぱり音読と黙読って、スピードが変わってくるじゃないですか。黙読メーターがあるとうれしいです。実際、発達段階に見合う音読スピードの設定で迷っています。

    先生のおっしゃる通りで、同じ読むという行為でも音読と黙読では目的やスピードが変わってきますよね。弊社でお力になれることや、音読メーターを使う中で改善点等がございましたら、お気軽にご連絡いただけますと幸いです。本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。今後とも何卒宜しくお願い致します。

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